疲れが抜けない人ほど「力が抜けない」|無意識の緊張が回復を止めている理由
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「しっかり寝ているはずなのに疲れが取れない」「朝起きたときから体が重い」「気づくと肩に力が入っている」そんな状態が続いていませんか?
疲れが抜けないと、睡眠時間が足りないのかな、年齢のせいかな、もっと体力をつけたほうがいいのかな、と考えがちです。
けれど、もうひとつ見てほしいのが「普段、ちゃんと体の力を抜けているか」ということ。
実は疲れが抜けにくい方ほど、無意識のうちに歯を食いしばったり、肩をすくめたり、お腹に力を入れたりして、一日の大半を緊張した状態で過ごしていることがあります。
体を休ませるために必要なのは、単に動かない時間を作ることだけではありません。体そのものが「もう頑張らなくていい」と緩める状態になることも、とても大切なのです。
1.疲れが抜けない人ほど「力が抜けない」理由
無意識の力みは体を休ませない
普段の生活の中で、私たちは思っている以上に体へ力を入れています。
- 歯を食いしばっている
- 肩がいつも上がっている
- 呼吸が浅い
- 眉間に力が入っている
- 常に何かを考えて気が張っている
こうした状態は、どれも体が緊張しているサインです。
本来、私たちの体は「緊張する」「緩む」を繰り返しながらバランスを取っています。仕事や家事をしているときには必要な力を使い、それが終われば緩む。この切り替えができていれば、体は少しずつ回復できます。
ところが、緊張した状態が長く続くと、家に帰ってソファに座っていても、ベッドに横になっていても、体の中ではまだ力が入り続けていることがあります。
「何もしていないこと」と「体が休めていること」は、同じではないのです。
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自分では緊張に気づいていないことも
厄介なのは、力が入っている状態が長く続くと、それが自分にとっての「普通」になってしまうことです。
「肩に力を入れてください」と言われれば分かりますが、「今、肩の力を抜いてください」と言われたときに、初めて自分が力んでいたことに気づく方もいます。
食いしばりも同じです。食事をしていないとき、本来は上下の歯は少し離れているのが自然ですが、何かに集中しているときやスマートフォンを見ているとき、運転中などに、知らないうちに歯を合わせていることがあります。
こうした小さな緊張でも、それが何時間も、毎日積み重なれば体にとっては負担になります。
40代・50代は「頑張ること」が当たり前になりやすい
特に40代、50代の女性は、仕事、家事、家族のことなど、いくつもの役割を同時に抱えている方が少なくありません。
長年「自分がやらなければ」と動いてきた方ほど、何もしていない時間にも頭の中では次の予定を考えていたり、体が無意識に身構えていたりします。
さらに年齢を重ねる時期には、ホルモンバランスや生活環境の変化なども重なります。「以前なら一晩寝れば戻っていたのに、最近は疲れが翌日に残る」と感じることも増えてきます。
そんなとき、さらに頑張って運動を増やしたり、予定を詰めたりする前に、一度「私はちゃんと緩めているかな?」と考えてみてください。
2.力が抜けないと回復しにくくなる
筋肉の緊張と巡りの関係
筋肉が緊張した状態が続くと、肩や首が重い、背中が張る、脚がだるいといった不快感につながることがあります。
私たちの体には血液が巡り、酸素や栄養を全身へ運んでいます。体を動かしたり、筋肉が適度に緩んだりすることも、健やかな巡りを保つうえで大切です。
ところが、同じ姿勢を長時間続け、さらに肩や首まで力んでいると「動いていないのに疲れる」ということが起こります。
パソコン作業やスマートフォンを見る時間が長い方が、夕方になるとぐったりするのも、単純に体を動かした量だけでは説明できません。
疲労は「たくさん動いたとき」だけに起こるものではなく、「ずっと緊張していたとき」にも感じるものです。
呼吸が浅くなっていない?
緊張しているときに、ぜひ確認してほしいのが呼吸です。
忙しいときや何かに集中しているときは、知らないうちに呼吸が浅くなっていることがあります。胸の上のほうだけで小さく呼吸し、息を十分に吐けていない方もいます。
一度、ゆっくり息を吐いてみてください。息を長めに吐いたあと、自然に空気が入ってくる感覚があると思います。
「深く吸わなければ」と頑張る必要はありません。むしろ、まずはゆっくり吐くこと。呼吸まで頑張ろうとすると、そこにも力が入ってしまいます。
▶関連記事:呼吸を変えるだけで体は整う|若さを支える自律神経と呼吸の関係
「休むスイッチ」が入りにくくなる
私たちの体は、自律神経によって活動するときと休息するときのバランスを調整しています。
仕事中や緊張している場面では交感神経が働き、休息するときには副交感神経が働きます。どちらが良い、悪いということではなく、必要に応じて切り替わることが大切です。
しかし、一日中気を張り続けていると、夜になってもすぐには気持ちや体を切り替えられないことがあります。
「疲れているのに眠れない」「寝たはずなのにスッキリしない」という場合には、睡眠時間だけを見るのではなく、寝る前まで体や頭が緊張していなかったかも振り返ってみましょう。
3.回復できる体に必要なのは「緩める力」
休む時間だけでは足りないこともある
疲れたとき、多くの方が「今日は早く寝よう」「休日は家でゆっくりしよう」と考えます。もちろん、休息時間を確保することはとても大切です。
ただ、横になりながらスマートフォンを見続け、頭の中では明日の予定や仕事のことを考え、肩やあごには力が入ったまま。これでは体にとって十分な休息にならないことがあります。
回復するために必要なのは「何時間休んだか」だけではなく、その時間にどれだけ心と体が緩んでいたかという視点です。
▶関連記事:回復できる体はここが違う|疲れを溜めない人の共通点
日常の中で力を抜く練習を
「力を抜いて」と言われても、長年力むことが習慣になっていると、意外と難しいものです。
まずは一日の中で、ときどき自分の体を確認してみましょう。
- 今、上下の歯がくっついていないか
- 肩が耳のほうへ上がっていないか
- 眉間にシワを寄せていないか
- 息を止めていないか
- お腹や手に必要以上の力が入っていないか
気づいたら、肩をストンと落とし、口元を緩めて、ゆっくり息を吐く。それだけでも構いません。
大切なのは「ちゃんと緩めなきゃ」と新しい課題を作らないこと。頑張ることに慣れている人ほど、休むことまで一生懸命やろうとしてしまいます。
緩めることは、何かを達成することではありません。余計な力が入っていることに気づき、その力を手放すことです。
頑張るケアから、ゆるめるケアへ
疲れが抜けないときほど「もっと運動しなきゃ」「体力をつけなきゃ」「何かしなきゃ」と思ってしまう方も多いでしょう。
でも、毎日十分に頑張っている体に、さらに頑張ることを加えるのではなく、時には「何もしなくていい時間」を作ることも必要です。
人の手に触れられてホッとしたり、温かさを感じて自然に肩の力が抜けたり、いつの間にか呼吸がゆっくりしていたり。そんな時間も、体を整えるためのひとつの方法です。
当サロンのWINBACKを使った施術でも、強い刺激を与えることだけを目的にはしていません。ラジオ波による温かさとオールハンドの心地よさの中で、ゆっくり過ごしていただくことを大切にしています。
「気持ちよくて眠ってしまった」「終わったあと体まで軽く感じた」というお声をいただくことがありますが、普段どれだけ体に力を入れて過ごしていたのか、緩んだときに初めて気づく方もいらっしゃいます。
回復できる体とは、ずっと頑張り続けられる体ではなく、必要なときにきちんと力を抜ける体。
もし「寝ても疲れが抜けない」「以前より疲れを引きずるようになった」と感じているなら、体力不足と決めつける前に、自分の肩、あご、呼吸に少し意識を向けてみてください。
体も肌も、毎日の状態の積み重ねです。頑張るケアだけではなく、ゆるめる時間も大切にしていきましょう。
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